保険に申込みをしても加入できないものはありますか?
保険といっても様々な種類がございますので、各保険会社が提示している条件によっては加入できないものもございます。
保険に加入できなものとは?
保険と一口に言ってもたくさんの種類がございます。また、各保険会社が設けている条件もそれぞれなためその条件に満たない場合は加入できません。保険への加入を希望する際には、保険会社からの審査を受ける必要があります。保険会社の条件を満たしていても、審査で落とされる人もいらっしゃいます。一般的に、保険への加入制限される職業や保険会社がリスクが高いと判断する条件をご紹介します。
保険の加入制限を受けやすい職業とは?
職業によっても加入できない職業があるのはご存知でしょうか。一般的な職業に比べケガをしやすい、事故に遭いやすい職業や病気になりやすい職業に就かれている場合、保障額の上限や保険に加入できなかたりすることがあります。
主な加入制限のある職業をご紹介致します。
業種 | 職種 |
---|---|
鉱業 | 坑内・坑外作業者 |
林業 | 木材伐出作業者 |
漁業 | 20~200トン未満乗組員 |
水上運輸業 | 100~500トン未満乗組員 |
航空運輸業 | 大手以外の搭乗員 |
陸上運輸業 | タクシー・トラック・ダンプ運転手 |
土石採取業 | 石材・土砂採取作業者 |
建設業 | 土木・建設現場作業員、潜水・潜函人・サルベージ等作業者 |
サービス業 | 深夜営業の飲食業従事者、風俗営業従事者 |
職業スポーツ家 | 競輪・競艇の競技者、競馬の騎手、レーサー、テストドライバー、ボクサー、レスラー |
その他 | 高所作業者、地下・水面作業者 |
※各保険会社で詳しい規定や条件は異なりますので、上記の職業の方が必ずしも制限を受けるとは限りません。
保険会社にとって「リスクが高いと判断された人」は保険への加入はできない!?
保険会社から見て、多額の保険金を支払わなくてはいけない可能性がある人は、保険に入れない可能性も高まります。
保険会社から支払われる保険金は、多数の保険加入者から集めたお金から支払われます。
つまり、保険金を支払わなくてはいけない人が増えてしまうと、それをまかなう保険料だけでは足りなくなる恐れが出てきます。
保険料が支払えなくなることを防ぐためにも保険会社は「保険を多く払わなくてはいけないリスクの高い人」には、保険に加入させないようにしています。
保険会社に「高リスク」と判断される人は、どんな人なのか?
●過去に大病を患ったことがある人
過去に入院や手術をした経験がある人は、その病気にもよりますが保険会社の審査を通過できない場合があります。大病を患っていた過去があっても現在完治していて健康であれば保険に加入できたという人もいますし、逆に今健康に問題がないのに審査に通らなかったという方もいらっしゃいます。どう評価するかは各保険会社の審査次第になりますが、病名やどれくらいの期間病気を患っていたかによっても変わってきます。
●今現在も継続して治療している人
先ほどの過去に比べ、現在も治療を続けて行っている方はさらにリスクが高まります。保険会社は、リスクが少しでもある場合は審査に通さないことも多々あります。大病まででなくても、生活習慣病などで治療を受けている人やうつ病など心の病気で通院・療養している場合もリスクが高いと判断されることも少なくありません。
●妊娠している人
病気ではありませんが、妊娠している人も保険に加入するのは難しいです。妊娠何週目までならという条件付きで入れる保険もあります。加入できても、妊娠・出産に関わる病気については不担保になる場合もあるため、妊娠中ではなく出産後に入られたほうがいいと思われます。
●現在、健康ではないと判断される人
病気を患っていない人や通院していない人でも、現在の健康状態が健康でないと判断された場合は加入できないことがあります。肥満の人は、たとえ現在健康に全く問題がなくても将来糖尿病になるリスクがあると判断されてしまう場合もあります。
●現在風邪をひいている、又は少し前に風邪で病院に行った人
たとえただの風邪であっても、現在薬を飲んでいる人やす少し前に病院に行って薬をもらった人は、完治してから少なくとも3ヶ月以上過ぎてから申込をするようにしましょう。
保険会社の審査に通らなかった人が保険に入るためには?
では、審査に通らなかった場合はどうしたらいいのでしょうか。審査に通らなかったからといって全ての保険への加入を諦める必要はありません。
●保険の審査結果は、保険会社によって大きく異なる
保険会社の保険加入の審査基準は、保険会社によって異なるため一つの保険で断られたからといって諦める必要はありません。他の保険会社に申込みをしたら通ったという人もいらっしゃいます。
●部位不担保という方法もある
保険金の支払いに関して特定の病気について保障しないという条件を加え、保険に加入する方法です。こちらは、自持病に関しては保障されない内容になるため、持病以外の病気になった場合の備えをどうしてもしたい場合に加入するようにしましょう。
●無選択型、引受緩和型の保険を選ぶ
無選択型保険は、健康状態に関係なく加入できる保険です。
引受緩和型保険は、引受条件(保険加入条件)を緩和しているので、持病や健康上の問題で保険加入を諦めなくてはいけない方でも入れます。
こちらの2つの保険は、条件が緩和されている分、通常の保険よりも保険料が割増になります。また、保険加入後の一定期間内に入院や手術を受けた場合は、保険金額・給付金額が削減されます。
※引受基準は、各保険会社によって違います。
注意事項
審査に通らないからといって告知義務を怠ってはいけません。保険の審査に通らないからといって、告知をしないで保険に加入することは絶対にしてはいけません。生命保険には「告知義務」があるため、加入時の告知に関して嘘・偽りがあった場合は、保険金を支払ってもらうことはできません。
まとめ
上記を見ても分かるように、保険だからといって全ての人が無条件に入れるわけではありません。保険会社は、保険に加入してくれた人が平等に保障がされるよう、多額の保険金を支払わなくてはいけない可能性が高い人には加入させない、もしくは条件を加えてリスクを減らした状態で加入を認めるようにしています。
過去・現在共に健康である方は、保険加入への条件も回避できるため色々な保険から自分にあった保険を選びやすいのですが、病気やケガをしたり妊娠してから保険に加入したいと思っても、リスクがあるため健康だった時よりも選べる保険がグッと少なくなります。
必要に迫られたから保険に加入しようと思っても、様々な条件をクリアしなくてはいけませんので、万が一に備えて早めに保険に加入されることをおすすめ致します。