保険の申込みをしてから、保障が始まるのはいつからですか?
保険の申込みをしてから、すぐに保障が始まる日といわけではありません。
保障が始まる日がいつなのかを確認するのは、とても重要なことです。
保険に加入された方がよく勘違いされる項目として多いのが「今保険に申込をしたから、明日から病気になっても大丈夫」と思われる方がいらっいます。保険会社に申込書を提出しただけでは、申込みの手続きが終わっただけで、加入した保険の保障は一切始まっていません。
保険の保障が始まる責任開始日とは?
保険契約が開始する時を「責任開始期」と言います。
責任開始期後は、保険会社は給付金や保険金などの支払いをしなくてはいけない契約上の責任が開始されます。その開始する日を「責任開始日」と言います。
保険の申込日と責任開始日は、全く意味が異なる!
保険の申し込みをする上で、保険の申し込み日と責任開始日の違いをしっかり理解しておきましょう。
- 「申込日」=保険会社に申込書を提出した日。
- 「責任開始日」=保険に加入した保障が始まる日。
※そのため、保障がされていないのでケガや病気をしても給付金はもらうことができません。
保険の保障が始まるための条件とは?
一般的には、下記の3つの条件が揃わないと保障が開始されません。
- 申込み(申込書への署名・捺印)が完了していること。
- 第1回目保険料の払い込みが完了していること。
- 告知(告知所への記入・健康診断または人間ドックの結果・嘱託医による医的診断)・審査が完了していること。
保険加入で責任開始日についての注意すべき3つのこと
保険へ加入した場合、保障が始まる責任開始日が必ずあります。その責任開始日が、通常の保険とは異なるものがありますので、下記にてご紹介致します。
1.がん保険・個別取扱の場合は、責任開始日と異なる
がん保険には「免責期間」が設けられているため、契約が成立しても保障が始まらず、通常の保険の責任開始日から90日間経過した日の翌日が責任開始日となります。
※待ち期間(90日間)の最中にがんが発症しても保障はされず、契約は無効となります。
- がん保険の待ち期間がある理由
がんという病気の性質上、自覚症状がない場合も多く、がんに罹患していたとしてもご自身が気づいていないケースもあります。そのため、がん保険に加入する際の健康状態の告知をしただ
契約者に対して公平に扱わなくてはいけないため様子をみる「待ち時間」があります。
がん保険に関しては、がん診断給付金で100万円などの一時金が給付されるため、保険が悪用されないためにも設けられています。
2.契約日特例がある
保険を申し込んだ日を契約日と言いますが、契約者の契約時の年齢や保険期間などが基準となります。
保険の種類によっては、責任開始日がそのまま契約日になるものもあれば、責任開始日の翌月の1日を契約日にする場合もあります。
そのため、責任開始日と契約日の間に誕生日を迎える人は、責任開始日より1歳上の年齢での契約になってしまうため支払う保険料が高くなります。
それを防ぐために、契約日特例があります。
契約者から申し出があった場合、保険会社がその申し出を承諾すれば責任開始日が契約日になります。
保険に申し込む際に、誕生日が近い方は契約日特例を利用しましょう。
3.保険料の支払い方法で保障開始日が変わってくる
保険の支払い方法は、大きく分けて2つあります。
- クレジットカード払い
- 口座振替
保険料の支払い方法に関しては、カード払いを奨める保険会社が多いです。
基本、どちらの支払い方法を選んでも構いませんが、カード払いと口座振替では、保険の保障開始日までのスケジュールが異なります。
- カード払いの場合
保険会社に申込書を送付もしくは提出し、カードの有効期限が確認された時点で保障が開始します。そのため、口座振替よりも早く責任開始日が訪れる可能性が高いです。また、口座振替のように残高が不足しているからといって保険料の引き落としができないという事態を防ぐことができます。
- 口座振替の場合
申込書を送付もしくは提出し、1回目の保険料を支払った時が保障開始日となります。一般的には保険料1回分支払い後が保障開始日となります。カード払いよりも、1ヶ月ほど保障開始が遅れる可能性があります。
※なるべく早く保険の保障を始めたい方は、カード払いの方がおすすめです。
まとめ
保険を加入される際に一番勘違いしやすいのが、契約日(申込日)と責任開始日が同じだと思っている方が少なくありません。
契約日は、保険会社が「契約を承諾した日」であり、保障が開始されたわけではありません。これを理解しないで契約し、責任開始日前に何かあっても保障はされませんのでしっかり理解しておくことが重要です。
また、現在はお申し込みから責任開始日までの期間を短く設けている保険会社もありますので、一概には言えませんが、せっかく保険に加入したのに認識不足でもらえるはずのものがもらえなかったということのないように注意しましょう。
また、保険料支払い方法によっても責任開始日が大きく変わってきます。保障を急いでない方は、カード払いと口座振替のどちらを選ばれても構いませんが、保障を早く開始したいと思っている方は、カード払いの方が保障期間は早く設けられる可能性が高いのでおすすめです。